あなたはテスト直前に何をしていますか。
友達と雑談に興じているでしょうか。ぎりぎりまで勉強しているでしょうか。
少しでも得点するためには、休息はとりつつも可能な範囲で復習したいところです。
でも、試験会場へ沢山の参考書を持っていくのは現実的ではありません。鞄に入る量は限られていますし、少ない時間で読める量は限られているからです。

では、どうすればテスト直前に効果的に復習できるでしょうか。

自分の弱点ノートを作ろう

「間違った問題は宝の山」では、自力で正解できるようになるまで解き直しをすることの大切さについて取り上げました。でも、実はそれだけでは足りません。
問題演習をして間違えたら、自分の弱点が明らかになるはずです。
それらを簡潔にメモして、普段から見返しましょう。

ただし、あまりにこだわったノートを作らないようにしてください。あくまでもメモするだけです。
凝ったノート作りをすると、勉強ではなく作業の比率が大きくなってしまいます。

忘れていた知識をメモしよう

様々な科目が入り乱れても構いませんので、とにかく忘れていた重要事項をメモしましょう。
科目を揃えるのではなく、復習に適したタイミングを揃えておくのです。

忘れていた英単語や熟語が見つかりましたか?その単語と意味をメモしましょう。意味は1つだけでも構いません。
忘れていた年号がありましたか?その数字と語呂合わせを書いておきましょう。
古文単語や漢文の句法、文法事項も簡潔にメモできます。
忘れていた理科の様々な用語や化学式も書き込みましょう。

数学の「こうしておけばよかった」もメモしよう

数学は考えて解く科目でもありますが、暗記科目としての側面もあると言われています。
受験科目としての数学は、限られた解法パターンでほぼ対応できるためです。
忘れていた定義や公式をはじめ、(こうしておけばよかった)と思ったこと、つまり教訓をメモしておきましょう。

たとえば、「因数分解 まずは共通因数をくくりだす。」とか、「数列の MAX / min は an と an+1 を比べる。(差 or 比)」のように書くことができます。
問題集の見出しや解説の囲み部分などを参考にできます。

メモが簡潔すぎると、後になって意味が分からなくなることが心配になりますか?
問題集の略名とページ数と問題番号も記しておきましょう。

手に取りやすいノートを使おう

スマホのメモ機能を使いたいですか。普段の生活で見返す機会を作りやすいのは良いことです。でも、スマホにはいくつかデメリットがあります。

試験会場ではスマホの電源を切るよう指示されるため、試験直前には使えません。さらに、SNSやインターネット、ゲームなどの誘惑も多いです。

A5サイズくらいの少し小ぶりなノートなら、普段でもテスト前でも見返すことができます。
各ページの真ん中に縦の線を引いてください。2つに段組みにして使います。
行を変える度に青と緑のペンを交互に使うなら、視認性が上がります。より重要なことには赤いペンで印をつけましょう。
単語カードを使うこともできますが、一度に視野に入る情報が少なすぎるので効率的とは言えないでしょう。

まとめ

問題演習をして間違えたら、忘れていた知識を簡潔にメモしましょう。

数学の問題の解法パターンや、「こうしておけばよかった」と思ったこともメモしましょう。

過去問や予想問題集を解いて作った弱点ノートは、入学試験会場必携です!