「体を使って覚えよう」では、英単語などの覚えたい言葉の基本的な記憶法を取り上げました。声に出しながら覚えたい言葉を紙に書くことを繰り返すことに加え、ジェスチャーしながら、また時には味わいながら記憶するというものでした。
覚えたいことが沢山あるときにこの方法を試してみましたか?紙だけでなく利き手の紙に触れる部分までもが真っ黒になったのではないでしょうか。それは努力の証です。素晴らしいですね!
その手間を惜しまなかったので、目だけで覚えようとして赤シートや単語カードをペラペラとめくるよりもずいぶんと速く暗記できたのではないでしょうか。
でも、もっと効率的に覚えることができればいいなと思いませんか。書く回数はできるだけ減らしたいのが本音ではないでしょうか。
得意・不得意にはかなりばらつきがある
実際に何かをまとめて覚えた人は気づいたかもしれませんが、覚えやすいことと覚えにくいこと、つまり得意・不得意にはかなりばらつきがあるのではないでしょうか。
例えば、全て10回ずつ書くというやり方ではかなり効率が悪くなりそうです。なぜなら、既に覚えている単語までも繰り返して書いている可能性があるからです。
どうすれば、書く回数を減らせるでしょうか。まだ覚えていない単語に的を絞って、力を注ぐようにしましょう。この表題になっているように、テストをしながら覚えることによってそうできます。
テストしながら覚える方法
覚えたい単語が数十語あるとします。3回ずつ声に出しながら紙に書いて覚えたら、一度書いてテストをしてみましょう。正解できた単語に対し、間違ったり分からなかったりした単語が区別できるように印をつけます。
次に、その間違った・分からなかった単語だけをまた3回ずつ書きます。そして、またテストをします。
これを繰り返せばよいのです。書かなければならない単語はテストをするたびに減っていきます。
結果的に、自分にとって覚えやすい単語は3回書くだけで済みますし、覚えにくい単語に関しては6回もしくは9回、12回…と重点的に力を入れることができます。
いきなり書かない
また、覚えやすいことから記憶することもできます。
漢字をどう書くかを覚えるよりも、読みを覚えるほうが楽ですよね?英単語であればスペルよりも意味を覚える方が簡単ではないでしょうか。
いきなり漢字やスペルを覚えるよりも、読みや意味を言えるようになってから覚えた方が速く記憶できるでしょう。
読みや意味を覚える際には、書く必要はありません。朗読して記憶することができます。もちろん、書いて覚えてはいけないというわけではありません。
これらを覚えるときにも、テストをしながら記憶することができます。その際は紙を下敷きなどで隠して、書かずにテストできます。

まとめ
まずは読みや意味などの書かずに記憶できることを朗読して覚え、テストをするという手順をくりかえします。
次に、スペルなどの書いて覚えるものを音読しながら書いて記憶し、テストをするという流れを繰り返します。
そうすれば、無駄なく覚える努力をすることができるでしょう。